語ろう

オーバー50を応援する日記的ブログ 

C2 イランカラプテでおもてなし・先住民族の文化を学びませんか

イランカラプテは、アイヌの人達の「こんにちは」。彼らは、舞踊や工芸や口承文芸ユーカラなど、すぐれた文化を多く生み出しました。
どこまでも広く、大自然の恵みがあふれる北海道。そこで日々の暮らしを重ね、ときには自然の脅威と共存してきた人々。人の力の及ばない事象をカムイ(神)と呼び、集落ごとに助け合っていました。アイヌ語は今も息づいています。ちなみに、「札幌」は、サッ(乾く)ポロ(大きい)という意味です。
ユーカラ研究と保存の第一人者、知里幸恵(1903~1922)は登別出身です。並外れた知力観察力と表現力を持ち、19歳の若さで早世しました。遺作の「アイヌ神謡集」を一部抜粋します。
 
フクロウの神の自ら歌った謡
「銀の滴降る降るまわりに、金の滴降る降るまわりに」という歌を私は歌いながら流れに沿って下り、人間の村の上を通りながら下をながめると 昔の貧乏人が今お金持ちになっていて、昔のお金持ちが今の貧乏人になっているようです 海辺に人間の子供たちがおもちゃの小弓におもちゃの小矢をもって遊んでいます
子供らが私を見て言うことには、「美しい鳥!神様の鳥!さあ、神様の鳥を撃て!いちばん先にとった者はほんとうの勇者だぞ」
北海道に馴染み深い動物のフクロウが神として登場し、人の世の運と不運、神をも射止めようとする傲慢さを諭しています。
地元の記念館に、直筆の日記や手紙が残されています。
 
お問い合せ
知里幸恵  銀のしずく記念館    登別市登別本町2
                              電話  0143-83-5666  入館料   一般500円
 
アイヌ民族博物館         白老町若草町2丁目3-4 電話 0144-82-3914