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氾濫 五年前と類似 河川改修追いつかず

2017年 7月8日 西日本新聞より

 5年前の教訓は生かされたのか―。福岡、大分両県を襲った記録的豪雨で氾濫した河川や浸水地域は、2012年の「九州北部豪雨」と重なる部分が多い。流倒木が川をせき止めるなど原因も類似。福岡県や国土交通省九州地方整備局は河川改修などを進めてきたが、結果的に甚大な被害を食い止めることはできなかった。住民たちは「また同じところがやられた」と、古里の傷痕にやるせない思いを募らせている。

 (略)

 住民の男性「川幅の拡張だけではなく、川に隣接する住宅地や田んぼにたまった内水筑後川に排水するポンプも設置してほしいと、行政にずっと要望しているのだが…」

 河川工学の小松利光・九州大名誉教授「被害の発生状況や原因は当時と全く同じ」「流木があると、水流だけの場合より格段に破壊力がある」という。

 近年、「線状降水帯」と呼ばれる積乱雲の帯に伴う大雨は全国各地で記録。福岡管区気象台によると九州・山口では、一時間50ミリ以上80ミリ未満の「非常に激しい雨」の降る回数が2000年代は1980年代と比べて4割増えた。小松名誉教授は「局地的な集中豪雨は被害発生の予測も対策も難しい。早め早めに住民が避難するなど、ソフト面でカバーするしかない。」と話す。