語ろう

オーバー50を応援する日記的ブログ 

BLの想い出

  あるテレビ雑誌で、菓子メーカーのB企業が特集されていた。新潟県に本社がある、おかきや個包装クッキーでお馴染みの会社だ。有名人が、大好きコメントを発表していた。

 確かに、それらは安くてうまくて定評がある。だが、その陰に「ガム進出の大失敗」があったことを人々はお忘れのようだ。もとBL(古凡レディ)が言うのだから間違いない。L社の板ガム9枚に対抗して、11枚で大々的に売り出した噛み心地↓↓のガムは、大々的に顧客の不評を買った。売ったつもりが買ってしまった。… 「さっさと返品してくれ」!商店側の蔑視と罵声の中、埃まみれの大量のガムを処理したのは末端にいるBLだった。

 一日の売り上げ30箱、というのは「ノルマではありません、目標です!キリッ」と上司は言ってたっけ。その人は移転の際に私たちに、「気を強く持って続けてくださいね」と言ってくれたっけ。 でも、やっぱり続けることが出来なかった。「慈善事業やってるんじゃないんだから」が口癖の所長は、今どこに飛ばされたのだろう。売り上げを伸ばしたいなら、なぜ、顧客に一番近いBLの声を聞き入れないんだろう?

  時給800円は、当時にしては破格だ。マイカーを出し、深夜のファックス(同じ内容が長々と)に悩まされ、2か月ごとの更新を一回行ったところでギブアップした。男性営業陣も、波に乗れなかった人は辛い目に遭っていたようだ。製造の現場はとても暑く過酷で、外国人が多いらしい。甘く楽しいお菓子を作るために、裏側では苦くて辛い思いをしているのだ